擦過行動定量化システム「SCLABA®-Real」は、独自に開発した画像処理組込型高速カメラにて、
毎秒240フレームで動物の動きを捉えます。
さらに、動物が1フレーム毎に動いた面積(フレーム間差分)をカメラ内で算出します。
SCLABA®-Realは、このフレーム間差分データを基に擦過行動の持続時間・回数を自動的かつリアルタイムに数値化することにより、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患モデルの「かゆみ」を定量化する全く新しいシステムです。
(広島大学大学院 工学研究科 複雑システム工学専攻 石井抱教授ご協力)
画像処理組込型高速カメラを導入することにより、パソコンにおける処理負担を軽減させることに成功し、かゆみの重症度の指標である擦過行動のリアルタイム解析が可能となりました。
最長24時間までリアルタイムで計測を行うことができます。
さらに、保存されたデータは動画とともに検証することができます。
機器を用いた従来の擦過行動定量化方法では、皮膚炎モデル動物へのマーカーの塗布や取り付けが必要でしたが、SCLABA®-Realではそのような操作は全く必要ありません。
マーキングによるストレスを排除したことで、動物にとってより自然な状態での評価を行うことができます。
撮影台には近赤外線ライトが組み込まれています。動物の目には見えない近赤外線を使用することにより、昼間はもちろん、夜間や暗闇での擦過行動の撮影・定量化も可能となりました。
SCLABA®-Realシステムは、画像処理組込型高速カメラ、近赤外線LEDライトパネル・ビデオサーバー・
HUBを搭載した専用撮影台、解析用ソフトウェアインストール済みパソコンから構成されます。
撮影された動画やデータはビデオサーバーおよびHUBを介して自動的にパソコンに送られ、
結果の表示と検証は専用のソフトウェア上で行うことができます。
SCLABA®-Real専用のマウスケージです。
一度に4匹まで撮影できるよう設計されており、動物が跳び出すことのない
十分な高さとスペースを確保しています。
サムネイル編集用ウインドウ |
フレーム間差分波形 |
Trackingソフトウェアでは、SCLABA®-Realで得られたデータと動画像を元に、マウスの行動量(自発運動)を
測定します。かゆみに対する薬効評価と合わせて、投薬による副作用なども検証できます。
結果・グラフ表示 |
結果の表示・リスト形式 |
結果の表示・静止画像 |
結果の表示・動画 |
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