伴侶動物の悪性腫瘍における新しい評価検査
伴侶動物、特に犬において、近年の死亡原因の第一位は悪性腫瘍となっています。腫瘍性疾患について、獣医学領域での化学療法に関する知見は十分ではないため、治療プロトコールの選定に苦慮されている先生方も多数いらっしゃることでしょう。
悪性腫瘍の抗がん剤感受性には、症例ごとの個体差があるため、腫瘍組織ごとに感受性の高い薬剤を適切に選択することができれば、効率の良いテーラーメード動物医療が可能となります。
犬の肥満細胞腫に対する薬剤感受性試験
肥満細胞腫は犬の皮膚で多く発生し、犬の皮膚悪性腫瘍中7〜21%を占めるといわれています。肥満細胞腫の予後を予測することは困難ですが、20%程度の症例にc-kit受容体膜近傍領域の遺伝子変異が認められており、このような症例においては、分子標的治療薬メシル酸イマチニブ(商品名グリベック®)が非常に効果的であると知られています。当検査では、肥満細胞腫のc-kit遺伝子内にある特定部位の変異を検出し、メシル酸イマチニブの有効性を判別します。
受託検査の流れ
依頼書をダウンロードし、
必要事項をご記入の上、
FAXにて検査をお申込みください。採取した検体は、必ず冷凍で速やかにご発送ください。検査結果は3週間以内にFAXにてご報告いたします。
(FAX以外で結果の通知をご希望の方は、事前にご連絡ください。)
癌検査依頼書(FAX用専門用紙)はこちらから(PDF)