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テールフリック式鎮痛効果測定装置 Tail-Flick Unit

Ugo Basile社製 Cat. No.37360

本装置はD’Amour & Smith(参考文献参照)によって考案された、尾部への熱刺激を用いた迅速で正確な鎮痛剤のスクリーニングを行うための装置です。パラボリックミラーによってラット尾部にビームが照射されます。ビーム強度は調節が可能です。フラットな上部パネルの上に(下記画像のように)ラットを置き、尾部が照射窓を覆うように調整して、手で押さえます。
実験がスタートされると、熱刺激とタイマーのカウントを開始します。
ラットが痛みを感じて尾を動かすと、センサーがその動きを感知し、自動的に熱刺激とタイマーのカウントを停止し、反応時間を記録します。

Dedicated Software
Memory Key included
迅速で正確なラット尾部での鎮痛剤のスクリーニングに

Main Features

  • 動物の反応を自動検知
  • USBポートからUSBメモリやPCにデータ転送
  • 使いやすく、フラットな表面
  • ビーム強度の電子制御と固定された熱源による優れた再現性

装置

本体には、赤外線光源、センサー、マイクロコントローラー、電子回路等の部品が収納されています。タイマーのカウントが停止すると、ディスプレイに反応時間が表示されます。反応時間は自動的に記録されます。

マウスへの熱刺激を避けるために、尾部を45°上げた状態を維持することができるマウス用リストレーナーもあります(別売)。このリストレーナーを使用することで、マウスでも実験を行うことができます。

データ収集

本装置はマイクロプロセッサ制御です。内部メモリに保存される実験データは、本体に付いているUSBポートかシリアルポートでPCに転送することができます。

PCとの通信には、付属のCUBデータ取得ソフトウェアCat. 52050-09を使用します。

CUBソフトウェアを使用することで、実験データをPCに転送して個別にファイルで管理することや、また市販の統計分析用ソフトウェアを使用することもできます。

本装置にはUSBメモリが付属しています。これにより単一または複数セッションの全実験データの記録や、別の場所にあるPCで実験レイアウトを作成して、装置に読み込むこともできます。

校正ラジオメータ

テールフリック装置はHeat-Flow I.R. Radiometer Cat. 37300を使用して正確なキャリブレーションを行うことができます。

Heat-Flow I.R. Radiometer Cat. 37300があると下記が可能になります。

i) 複数の装置で全く同じ強度(mW/cm2)の熱刺激を与える。 ii) ビームのエネルギー量を数値で表示。 単位:mJ(=mW・sec)

製品情報

37360 TAIL-FLICK UNIT 標準パッケージ
37215-303 ペダルスイッチ
37360-302 取扱説明書(USBメモリ内)
52050-09 CUB 専用ソフトウェア(USBメモリ内)
52010-323 USBケーブル
E-WP008 電源ケーブル

アクセサリ
57145 ミニプリンター
37300 ビーム校正用ラジオメータ
E-HR 002 交換用電球
37360-325 マウス用ホルダー(φ25mm)
37360-330 マウス用ホルダー(φ30mm)

仕様

ビーム強度 01-99で設定可能
反応時間 3桁表示(0.1s単位)
キャリブレーション I.R.ラジオメータ(37300)使用
消費電力 85-264VAC 50-60Hz 20W max.
外形寸法 43 x 22 x 10cm
重量 4.0kg
梱包時外形寸法 45 x 34 x 26cm
梱包時重量 約5.8kg

参考文献

METHOD PAPER
  • F.E. D’Amour & D.L. Smith: “A Method for Determining Loss of Pain Sensation” J. Pharmacol. Exp. Ther. 72(1): 74-79, 1941
Papers mentioningUB model:
  • T.O. Lilius et alia: “The Mineralocorticoid Receptor Antagonist Spironolactone Enhances Morphine Antinociception” Eur. J. Pain. 18(3), 386-395, 2013
  • J.W. Little et alia: “SPINAL mitochondrial-derived peroxynitrite enhances neuroimmune activation during morphine hyperalgesia and antinociceptive tolerance” Pain. 154 (7): 978-986, 2013
  • T.A. Kosten et alia: “A morphine conjugatevaccine attenuates the behavioral effects of morphine in rats” Prog. Neuropsychopharmacol Biol. Psychiatry. 45: 223–229, 2013
  • J. Walsh et alia: “Disruption of thermal ociceptive behaviour in mice mutant for the schizophrenia-associated genes NRG1, COMT and DISC1” Brain Res. 1348: 114-119, 2010